英語コーチのウラバナシ

波線
竹内智則

書いた人・竹内 智則

プロフィール

1991年静岡県生まれ。
徳島県海陽町でアメリカ人の友人ができたことをきっかけに、国際交流の事業を行うようになる。 現在は東京都豊島区にて、外国人と日本人が一緒に暮らすシェアハウスを経営。 シェアハウスを中心にした観光ツアーを企画し、日本料理を一緒につくる。 自身の経験と英語の技術を体系化した英語コーチングを主催する。
波線

vol.9 コーチ自身の勉強時間

コーチ自身が英語の勉強を続けること。
これはかなり重要だと思います。

ひとつは、英語の力をキープしたり伸ばしたりする意味もあります。
けど、それ以上に私が勉強をしていていいなと思うのは、生徒さんの質問に正面から答えられることです。

普段働いている社会人にとって、勉強時間をつくるというのはとても大変なことだと思います。
朝少し早く起きて、勉強時間を確保する人もいる。仕事終わりの飲み会を断っている人もいる。

そのため「どのくらい勉強したらいいですか?」というのは、コーチの立場になると、何度も答えることになる質問です。そして、もし自分が勉強をしていないと、そういう時に一般論で答えてしまいます。

つまり、
「1日最低でも2時間はやってください。できれば3時間。通勤の電車や、朝の時間を有効に活用して..」
なんてことを言ってしまう。

誰だってそれができたら苦労はしないわけです!

そんなことは、AIだって言うことができる。
けれど、自分が勉強をやっていれば、勉強時間を確保する大変さがわかります。
私は、1日3時間なんて、口が裂けても言えません。

1時間より2時間の方がいいなんてことは誰でも分かります。
つまり、時間確保のおすすめなんて、コーチがするべきではないと思う。
それよりも、どうやったら効率よく勉強できるかということを、コーチが自分の経験から話すべきです。



もう一つ、
コーチ自身が勉強をしていると、窮地でも自信を持って意見を言えるようになります。

指導者なら分かると思います。生徒さんにアドバイスをするというのは、なかなか責任を感じること。
特にイヤなのは、学習を続けてもなかなか結果が出ないときです。

生徒さんは「コーチの言ったとおりに勉強を進めてきたけど、なかなか結果が出ない」と気付きはじめています。
コーチも、気まずい雰囲気を感じます。

けれど、どんなに結果が出なくても、我々には責任があります。今は結果が出ないかもしれないけれど、次の学習でその壁を乗り越えられるようにアドバイスをしなくてはいけません。

そういうときに、自分が勉強をしていないコーチの言うことは、どうしても弱くなります。
自分が勉強していないのだから当然ですが、細かい部分で説明は大ざっぱになる。自分が経験したことのないことだから、やっぱり発言に責任が持てません。

根性論ではないけれど、コーチ自身が勉強を続けているという事実が、その状況を救ってくれることは多いです。(これは、私自身が悩みながらコーチングを行ってきた実感でもあります)

勉強をしているからこそ伝わる何かは、絶対にあります。



勉強をやっているかやっていないか。それは、コーチのスタンスの話です。
けれど、私がもし生徒なら、きちんと学習を続けているコーチの下で学びたいと思います。

もしあなたが英語コーチングの体験を受けるなら、「コーチ自身は一日にどのくらい勉強していますか?」と聞いてみてください。
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