2018-01-25
さて、やってきたのは、大手英会話スクールGABA
都心にいくつも教室を構え、仕事終わりや移動の隙間に手軽に勉強できるサービスが、一時人気を集めました。
そんなGABAで体験したレッスンの印象は、
「大きいスクールってもうダメかもしれない」というもの。
細かい部分まで取り揃えているボリュームのある教材、
担当してくれたイギリス人講師の方もきちんと訓練されている印象で、確かにこれに従って頑張れば英語の力は伸びると思う、
けれど、
料金も高いし、なにより時間がかかりすぎる、という感じ。
もう少し詳しく解説します。
1.ボリューミーな教材
GABAのレッスンは、オリジナルの教材に沿って行われます。
「日常会話」と「ビジネスシーン」の2コースがあって、それぞれレベル1~10まで、階段を上がっていくイメージです。旅行先とか、会議での会話とか、様々なシチュエーションごとの表現を主に構成されていました。
本当にたくさんのネイティヴも使う英語表現がまとめられているのが素晴らしい。
教材だけでも、持ち帰りたいと思ったほどです。
ただよく話を聞くと、一つのレベルを完了するのに、だいたい半年くらいかけるらしいのです。
レベル1から10まであるので、単純計算で全て終わらせるのに、5年かかることに。
泣く子も黙る、5年です。
2.料金が高い
1レッスンは40分で行われます。
授業単価はおよそ6,000円。
ネイティヴの外国人講師がマンツーマンで指導してくれるのだから、仕方ないのかもしれないですが、なかなかの金額です。
そして、これが長期間続くのがポイント。
だいたい1教材終わらせる半年間で、350,000円ほどになります。
仮に、仮にですが全階級制覇を目指して全レベルやるとすると、
3,500,000円ということに...海外で1年間暮らせるレベルの金額です。
3.カリキュラムの自由度
GABAは、教材が整っている分カリキュラムに応用が利かないのを感じました。
例えば、今回体験レッスンを受けるにあたって、「どんな映画でも100%理解できるようになりたい」というリクエストをさせてもらったのですが、GABAの教材にはそれにぴったり合ったものがありませんでした。
結果、"会議でどんな表現が使えるか"をテーマにし、ネイティヴらしい表現に着目してレッスンが進みました。
話の中で、「こういう言い方もあるよ」というように教材に載っていない表現も3つくらい紹介してくれたのですが、あくまで「教材」というレールがあって、そこからのおまけのような感じでした。
まとめ
そんなわけで、
GABAのような大きな英語スクールと相性がいい人は、きっとこんな人だろうと思います。
・お金を持っている人
・時間がある人
・自分で勉強内容を考えるのが嫌(苦手)で、スクールにお願いしたい人。
ちょっと考えただけでも、時間を有効活用したいビジネスパーソン向けではないです。
そういう人は、もっと短期間で結果を出す、英語コーチングをやってくれる教室へ通うべき。
英語の指導を多くの人にできるようシステムにまとめ上げたのがGABA。だと思うのですが、その分、画一的な内容をどの人にも強要させています。
少し前までの、英語教育の方法が確立していなかった時代に、こうしてカリキュラムを作って、教材を磨いてきた。その功績は素晴らしいと思うけれど、今の時代に求められる英語教育のあり方は、そうではないと思います。
なるべく短い時間で、
なるべく安い金額で、
もっと、一人一人とコミュニケーションをとりながら行う英語教育を目指すべきなんだろうと考えさせられました。