英語コーチのウラバナシ

英語コーチの仕事は、英語の先生とはちょっと違う。

英語を教えるのはもちろんですが、
生徒さんの話に耳を傾け、詰まっている課題を解決することも私たちの仕事です。

実際のところ、
英語コーチは、どんな風にカリキュラムを作って、
どんな心構えで生徒さんと向き合っているのでしょうか。

代表コーチの竹内が、英語コーチの「大事なウラの話」を語りました。
波線
竹内智則

書いた人・竹内 智則

プロフィール

1991年静岡県生まれ。
徳島県海陽町でアメリカ人の友人ができたことをきっかけに、国際交流の事業を行うようになる。 現在は東京都豊島区にて、外国人と日本人が一緒に暮らすシェアハウスを経営。 シェアハウスを中心にした観光ツアーを企画し、日本料理を一緒につくる。 自身の経験と英語の技術を体系化した英語コーチングを主催する。
波線

2018-07-05

vol.5 英語コーチング受講中は、何時間学習するべきか。

先日、某英語コーチングを展開している会社の方とお話しする機会があって、こんなことを言っていました。

「昔と違って今は、市販の教材のクオリティがとても高いから、時間さえかけることができれば、英語は上達できます。

だから、私たちコーチがやってあげることは、生徒さんが毎日勉強を続けられるよう、励ましたり環境をつくってあげることなんです。」

純粋に驚きました。

同じ「英語コーチ」でも、ここまで時間に対する意識が違うのだということ。

というのは、今まで時間が足りなかったり、長く集中が続かなかった英語をどうにかしてあげるのがコーチングだと思っていたからです。
生徒さんは、時間は取りたいけど取れない。 英語の勉強がつまらないから続かない。という悩みを抱えてコーチングを受けにくる。

それを、
「時間さえかければ上達できます。」なんて、
なんてストレートな答えなのでしょうか。
今までそれができないから、困っていたのです!

コーチは、勉強時間を少なくできる、かつ、効果がある学習方法を取り入れるべきです。
加えて、その効果が実感しやすい方法だとモチベーションが保ちやすくていいと思います。

ひとつ例を出すと、単語の学習は単語帳でやらないほうがいいと思っています。

あれは、まず楽しくない上に、たくさん似たような言葉が出てくる段階でこんがらがってくる。
加えて、どのような文脈で使われるかが分かりにくいので、ニュアンスを間違って覚えて、後から覚え直すことになったり、そもそもどういった場面で使うのかイメージが沸かないまま頭の中にだけ入っているということになります。

単語帳は、会話の中でもよく出てくる中学単語、高校単語くらいまでを覚えるのには悪くないです。会話のなかで実際の使われ方を補完できるので。けれど、それ以上のレベルになって、ほとんど使わないような言葉をひたすら覚えていくというのは、苦痛でしかありません。

「vulnerability – [名] 弱み どこで使うんだろうな。。」
なんて、
少なくとも、私は絶対にやりたくない(笑)

ちょっとこれは極端な例かもしれないけれど(← 私は単語帳が嫌いです)
こんな、自分がやりたくもないことを「時間をかければ上達できます。」なんて言って生徒さんに指示を出す。そんなことはしたくないし、 それを「英語コーチング」と呼ぶのは、ちょっと違うなと感じたのです。

それは単語だけじゃなくて、文法も。
文法書もたくさん出ているけど、例えば有名な『Grammar in Use マーフィーのケンブリッジ英文法』とかは、英語の世界の全体像を把握するのには適していません。
(形容詞とか、副詞とか、そういった品詞の使い分けが書かれていないからです。一つ一つの単語の使い方を細かく掘り下げるのには適しています。)

文法書は、本選びをしてあげて、一冊の中でも読む順序を指示してあげたほうが、読み手が「今何を理解しようとしているのかが分かる」し、取り組む時間も圧倒的に短くできます。

このように、英語コーチは生徒さんを励ますためのものではなく、自分の経験を基に、よりよい学習方法に導いてあげるためのものだと思います。

もちろん、ある程度学習時間が必要なのは、分かります。
けれど1日1時間くらい時間が取れれば、あとは、学習の技術で解決してあげるコーチでありたい。
そのために、我々は参考書を何冊も読み比べて、その良し悪しと向き不向きを考えます。
動画や音声教材もストックしている。

こちらが時間を使って、生徒さんの時間を節約するのがあるべき英語コーチングだと思います。

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