英語コーチング、その裏側

2018-08-12

vol.16 英語 – 暗記の学問

英語は「暗記の学問」であってはいけません。暗記の学問というのは、フレーズを覚えて、覚えたフレーズで会話をしていく勉強の仕方のこと。

書店に行って、一番多く並べられている英語教材の一つがフレーズ集です。
『これだけ日常会話』『ビジネスシーンで使うフレーズ 500』『子育てに役立つ英語フレーズ』
山ほどあります。
単語帳も、TOEICや 英検、ビジネスシーン単語帳など、テストの種類やシチュエーションに応じた種類が発売されている。

そして、英会話教室で教えてくれるものも、多くがシチュエーションごとのフレーズです。
「今日は旅行に行った時の会話をやってみましょう。」「ビジネスシーンの挨拶の仕方をやりましょう。」
シチュエーションで区切って、その場その場の会話を学んでいく。

今の日本には、これだけ英語の暗記を勧めるツールが広まっているのだと思うと、なんだかすごい。すごいを通り越して恐いなとも思います。

確かに、いくつもの場面を経験していくことで、全体として話せるようにはなってきます。けれどそれは、自分の言葉で話しているかというとそうではなくて、どこかで覚えてきたフレーズを当てはめながら会話をしているだけのこと。それだけ続けていると、核になる英語の知識が育たなくて、「自分はどこに行っても英語で会話ができる」という自信はいつまで経っても湧いてきません。

フレーズやシチュエーションというのは、肉みたいなもので、それを支える骨が必要、基礎が必要だと思います。
英語の基礎というのは、「文法や単語を覚えること」ではなくて、「自分の言いたい表現をするためには、どの文法とどの単語を使えばいいか知っていて、それをある程度引っ張ってこれる」こと。一般のスクールはそんな考え方をしていないのかもしれないが、ここまでを基礎だと考えたほうがいいと思います。

そして、先に英語の基礎を身につけて、その後でシチュエーションごとの話し方を勉強していく。すると、各フレーズの捉え方が変わってきます。「この表現にはこの文法を使っているのか」「丁寧な場面では、こういう文法や単語を使うのか」。
基礎が、実践のフレーズと結びついて、その表現はただ暗記するものではなくて、自分が扱える言葉になってきます。そうなると、英語は、表現の学問に変わります。

フレーズを覚えることよりも、基礎を身につけることが大切なのは分かった。
では、コーチング系の英語スクールなら大丈夫かというと、ここも気をつけたほうがいいポイントだと思います。コーチング系スクールがコミットしているのはたいてい「英語の勉強時間について」で、内容についてではないことが少なくありません。

だから、体験レッスンに行くと、「英語の勉強は1日3時間やってください。内訳は、単語帳が1時間、オンラインでの会話が1時間、文法の勉強が1時間です。」みたいなことを言われたりしますが、これも単純に「暗記の学問」としての英語を強要されているだけでしょう。

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【書いた人】

竹内 智則 プロフィール

竹内 智則
Urban Meetup Tokyo 代表

2015年、徳島県の田舎町に住んでいた頃、隣にアメリカ人が引っ越してきたことをきっかけに、英語の会話の必要にせまられる。覚えていた中学英語を必死に使いながら勉強も開始。話せるようになるにつれ、外国人との生活や向こうの文化が楽しくなっていく。
2017年、人生二度目の上京、豊島区は雑司が谷にて、日本人と外国人が一緒に住むシェアハウスをつくり、自身も一緒に住む。週に1、2度 シェアハウスを中心にした観光ツアーを企画。雑司が谷の街を案内し、日本料理を一緒につくる。
「外国人と交わる方が、人生面白い。」非日常ではなく、生活レベルで文化が混ざり合う瞬間をもっと増やしたい。

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