英語コーチのウラバナシ

波線
竹内智則

書いた人・竹内 智則

プロフィール

1991年静岡県生まれ。
徳島県海陽町でアメリカ人の友人ができたことをきっかけに、国際交流の事業を行うようになる。 現在は東京都豊島区にて、外国人と日本人が一緒に暮らすシェアハウスを経営。 シェアハウスを中心にした観光ツアーを企画し、日本料理を一緒につくる。 自身の経験と英語の技術を体系化した英語コーチングを主催する。
波線

vol.6 「正しい英語」と「いい英語」

日本の英語教育では、正しい英語を作る方法は教えてもらえるけど、いい表現・いい文章をつくる方法は、なかなか見つからないと感じます。

例えば、
My favorite sport is basketball.
I started playing basketball when I was 6 years old, but I'm not very good at it.
(私の好きなスポーツは、バスケットボールです。
私が6歳の頃から始めたのですが、あまり上手ではありません。)

このような文章は、正しい。
間違いはない文章ですが、読んでいて興味を惹かれるかといえば、どうでしょうか。

「良い文章を書くために」と書かれた参考書に載っているのは、正しい文法や言葉の使い分けの方法だったり、便利なフレーズだったり。けれど当然、その本1冊を読んだところで良い英語を話せる/書けるようにはなりません。(ある程度文法的な正しさは習得できるのかもしれませんが。)

正しい英語 = いい英語

ではないということを、きちんと認識するべきです。

正しい英語 + α = いい英語

こうではないかと思います。

「+ α」の部分には例えば、話す内容の面白さ、使う語彙を選ぶ力、リズムよく文章を組み立てる力。この辺りが入ってくると思います。これらの力がバランスよく伸びてくると、その人の書いた文章はぐっと面白くなるでしょう。

今あげた3つの中で、語彙選びの力とリズムよく文章を組み立てる力については、コーチングの中でかなり手伝うことが出来ます。

特にリズムのいい文章を組み立てる方法は、まとまって書かれた良い書籍があまりなかったりするので、独学させるよりも、ある程度コーチが道を示してあげるのがいいでしょう。

どういう英語がリズムが良くて聞きやすいのか。

学校で教わる英語は書き言葉 - 話すには適さないものが多いので、「英語を話す」という視点に立って、テクニックをまとめてあげることが重要と思います。

「いい英語が何か」という考え方ができるようになると、また一歩英語のステージが変わります。書いた文章はいよいよ英語のリズムを帯びてきて、自分で書くことが楽しくなってくる。英語の文章を読む中でも、「この文章はかっこいいな」とか「この文章はリズムが悪いな」ということが分かるようになり、それが自分の中で生きてきます。

これまで英語を正しいか正しくないか、で判断していた方、語学はそれだけではありません。良いか、悪いか。いいとしたらどこがいいのか、悪いとしたらどこが悪いのか。

「いい英語」を判断する力を育てましょう!
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