シャドーイング徹底攻略
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【英語リスニング】6つの勉強法を徹底比較!

更新日:2023/8/1
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今回は、6つのリスニング勉強法を比較・解説した記事です。

「リスニング学習」と言ってもいくつもの勉強方法があり、それぞれの勉強法にメリット・デメリットがあります。

勉強方法次第でリスニング力の伸びは大きく変わるため、学習の際には、自分の実力に合った勉強方法を選ぶことが大切です。

この記事を書いた人

竹内智則

竹内 智則

2016年から英語コーチングを開始し、これまで250名以上の方に英語の指導を行っています。
コーチングで使用するための英語学習アプリを制作。「こんな英語教育が欲しかった!」を実現しています。

リスニングの重要性

リスニングの重要性

聞こえないと、会話が続かない

英会話において、「聞く力」は「話す力」以上に重要なことです。

「英会話スクールに通ったけれど、英語が話せるようにならなかった」という経験はありませんか?

それもそのはず。
英会話スクールでは、「話す練習」は行なってもリスニングの練習をしないことがほとんどです。
その結果、「便利なフレーズは覚えたけれど、英語が聞こえない = 会話が続かない」状態で卒業している人が多くいます。

「英語の勉強」というと、文法やフレーズを覚えることに意識を向けがちですが、英語を話せるようになるには、リスニングも必須であることを覚えておきましょう。

弊社の英語コーチングでも、スピーキングよりもリスニングから先に取り組むことをおすすめしています。
竹内智則

リスニングができるとスピーキングも上達する

リスニング力が上がると、相手の話している英語が細かい単語まで聞き取れるようになります。

それはつまり、相手の英語を真似できるようになるということ。

「あの人はこんなフレーズを使っていたな」
「関係代名詞はああやって使うんだな」
など、相手の会話から知識を吸収して、自分のスピーキングに役立てることができます。

リスニング力UPに効果的な勉強法

ここからは、おすすめのリスニング勉強法を比較していきます。

それぞれの勉強法にはメリット・デメリットがあるので、自分に合ったものを選ぶようにしてください。
竹内智則

英語の発音変化を学ぶ

英語の発音は、書いてあるとおりに発音されないことがあります。 これを、「英語の発音変化」と呼びます。

発音変化を知らないままだと、3分の1くらいの英語は聞こえなくなってしまいます。英語は、それほどに発音が変化する言語です。

他の勉強法(シャドーイングやリピーティングなど)を行う場合も、音声変化を合わせて学んでおくことをおすすめします。

発音変化の例

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
That doesn't matter
だっ だずん まだぁ

【発音変化】
・that の TH は「だっ」に近い音になります。
・単語の最後の T を発音しません。

解答
My daughter is in our garden.
いず いなわぁ

【発音変化】
・daughter の T を R のように発音します。
・前置詞と冠詞(in our)を繋げて発音します。

シャドーイング

シャドーイングは、聞こえた英語の後を影になったようにぴたりと追いかけて、「リスニングをしながら自分も発音を行う勉強法」です。

シャドーイングはこんな感じ

シャドーイングのやり方

1.一度、普通にリスニングして内容をイメージする。
・文章を見なくても、8割聞き取れるくらいの教材が適しています。
・慣れてきたらここは飛ばして、いきなり2から始めます。
2.音声を再生して、聞こえた英語を発音する。
・文章は見ないで行います。
・聞こえた英語を、後に続いて自分も発音して追いかけます。
・一度も止めずに最後まで追いかけられればベストですが、途中で何度か止めても大丈夫です。
3.言えなかった箇所は、止まってテキスト確認。
・「言えない単語 = 聞こえない単語」のことが多いため、そこだけを何度か再生し、聞こえなかった発音を確認していきます。
4.スムーズに言えるまで繰り返す。
・1つの音声は2回 ~ 5回くらいを目安に、繰り替えして再生します。
・言えない単語(聞こえない単語)がなくなったら完了です!

「シャドーイング」のメリット・デメリット

◎ 聞こえない発音に気づける
◎ 英語の処理スピードが上がる
◎ 慣れれば短時間でできる
△ 勉強法に慣れるまでにコツが必要
△ 教材が難しいとついていけない

自分も発音をすることで、「英語を追いかけるスピード」が身につきます。
初心者でも積極的にチャレンジしてみてください。
竹内智則

シャドーイングの詳しいやり方について、以下の記事で解説しています。合わせて参考にしてみてください。
関連記事:シャドーイングの効果的なやり方・初心者でもできるコツを徹底解説!

リピーティング

リピーティングは、4 ~ 5単語ごとに再生をストップし、止めている間に聞こえた英語を発音する勉強法です。

リピーティングはこんな感じ

リピーティングのやり方

1.一度、普通にリスニングして内容をイメージする。
・文章を見なくても、8割聞き取れるくらいの教材が適しています。
・慣れてきたらここは飛ばして、いきなり2から始めます。
2.4 ~ 5単語ごとに再生をストップして、聞こえた英語を発音する。
・文章は見ないで行います。
・長く再生してからストップすると内容を忘れてしまうため、短い間隔でストップするようにしましょう。
3.言えなかった箇所はテキスト確認
・シャドーイングと同様ですが、「言えない英語 = 聞こえない英語」のため、そこだけを何度か再生し、聞こえなかった発音を確認していきます。
4.スムーズに言えるまで、繰り返す
・1つの音声は2回 ~ 3回くらいを目安に繰り替えし再生します。
・言えない単語(聞こえない単語)がなくなったら完了です!

「リピーティング」のメリット・デメリット

◎ 聞こえない発音に気づける
◎ 早い英語でもやりやすい
◎ シャドーイングよりも初心者向け
△ 学習に時間がかかる

リピーティング学習は、音声の途中で再生をストップできるので、自分のペースで学習したい方に向いています。
竹内智則

ディクテーション

ディクテーションは、聞こえた英語をノートなどに書き取っていく勉強法です。
一通り聞き終えたあと、書いたノートと答えの英語を見比べて、聞き逃していた単語を確認します。

ディクテーションはこんな感じ

ディクテーションのやり方

1.英語を1文ずつ聞いて、再生をストップ。聞こえた英語をノートに書き取る。
・1つの文(ピリオドまで)は、3 ~ 4回ほど再生します。
・繰り返している間に、聞こえる単語をノートなどに書き取りましょう。
2.全部終えたら、ノートと回答を照らし合わせる。
・きちんと聞こえていたかを確認するため、ノートと回答を見比べます。
3.聞こえていなかった箇所を再生して、発音確認。
・自分が聞こえていなかった箇所を聞いて、「なぜ聞こえなかったのか?」を確認しましょう。

「ディクテーション」のメリット・デメリット

◎ 聞こえない発音に気づける
◎ 早い英語でもやりやすい
△ 学習に時間がかかる
△ 英語の処理スピードが上がらない

ディクテーションは時間がかかるのがネックです。
リスニングの学習に慣れて、聞こえない単語に気付けるようになったら、他の勉強法に切り替えるのがおすすめです。
竹内智則

【要注意】効果がない勉強法

ここからは、リスニング力アップに効果がない勉強法を2つ紹介します。

これら2つの方法はおすすめはしませんので、もしすでに取り組まれている方がいたら、続けて行うべきか検討してみてください。

一昔前には推奨されていた勉強法もありますが、現在ではあまり効果がなかったことが分かってきています。
竹内智則

聞き流し英語

家事をしながら英語を聞き流し

「とにかく英語を聞く時間を増やす!」という勉強法です。
仕事をしながら、家事をしながら、もしくは眠る前などに英語をBGMのように流しておくことも「聞き流し」に含まれます。


残念ですが、英語の聞き流しではリスニング力は伸びません。

聞き流しの英語には、聞き取れない発音や知らない単語が多く含まれますが、学習者が理解できない英語は、たとえ長時間聞いても、リスニング力がほとんど向上しないことが証明されています。

「聞き流し英語」は、お坊さんの念仏をひたすら聞くのと似ています。理解できない英語を長時間聞いたところで、記憶に残ることはないでしょう。
竹内智則

「聞き流し」のメリット・デメリット

△ ほぼ効果なし。おすすめしません。

オーバーラッピング

オーバーラッピングは、音声を再生しながら、文章を音読していく勉強法です。

オーバーラッピングではリスニング力は伸びません。
その理由は、オーバーラッピングは文章を読んで行う練習法のため、英語の発音を聞く必要がないからです。

オーバーラッピングは、イントネーションの付け方や、息継ぎのタイミングを身につけるために行う学習法です。
竹内智則

「オーバーラッピング」のメリット・デメリット

◎ 英語を読むのが上手になる
△ リスニング力は鍛えられない

まとめ

「リスニング学習」といっても、様々な勉強法があります。

学習者のレベルや使用する教材によって適切な勉強方法も変わってくるので、リスニングの伸び悩みを感じる人は、勉強法を変えてみるのもよいでしょう。

今回紹介した勉強法です。

発音変化トレーニング
・英語の発音変化を理解できる
シャドーイング
・英語の理解スピードが上がる
・自分の聞こえない音に気づける
・初心者には少し難しい
リピーティング
・自分の聞こえない音に気づける
・学習にやや時間がかかる
ディクテーション
・聞こえた音をノートに書き取る
・自分の聞こえない音に気づける
・学習に時間がかかる

聞こえない音は、毎回テキスト確認する

どの学習方法でも共通して重要なのは、「聞こえない音をそのままにしない」ことです。

聞こえない単語を確認せずに次に進んでしまうと、また同じ単語が出てきたときに聞こえないままになってしまいます。

リスニング用の教材はテキストが付いていることが多いですが、映画やドラマを聞くときも字幕を確認できる環境を用意して、聞こえない音はその都度止まって確認するようにしましょう。

おすすめはシャドーイング

今回、リスニングの勉強法をいくつか紹介しましたが、その中でも一番おすすめしたいのはシャドーイングです。

シャドーイングは、弊社の英語スクールでも導入していて、これまでも多くの方が英語を聞こえるようになっています。他の学習法と比べて、短時間で効果が出せるのが魅力です。
詳しいやり方と教材選びについて、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:シャドーイングの効果的なやり方・初心者でもできるコツを徹底解説!

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プロフィール

竹内智則

竹内 智則

ぼくらの英語コーチング 代表。
2016年からコーチングを開始し、これまで250名以上の方に英語の指導を行っています。
コーチングで使用するための英語学習アプリも制作。「こんな英語教育が欲しかった!」を実現しています。

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