英語のリスニングができるようになりたいけれど、何から始めていいか分からない。
リスニングの参考書を買ってみたけれど、聞こえる気がしない。
「英語のリスニングができるようになりたい」という気持ちは、英語を学習している方なら誰もが持つ目標でしょう。
リスニングができれば英会話だけでなく、洋画を見たり、海外旅行に行くのにも困らなくなります。
一方、リスニング力を上げるのは簡単なことではありません。
ネットの記事を参考に勉強してみたけれど、レベルアップしない。継続できなかった... なんてこともあるかもしれません。
そこで今回は、リスニング学習の教材の選び方から、効果的な勉強法まで、弊社の英語コーチングで指導している内容をお伝えしていきます。
ここで紹介する上達のコツを実践すれば、2週間〜1ヶ月くらいの学習で、「前よりも英語が聞こえるようになった」と実感できるでしょう。
世の中には様々なリスニングの勉強法が紹介されています。
種類が多すぎて「どの勉強法がいいだろう?」と悩むことはありませんか?
リスニング力がアップすると言われている勉強法でも、学習者のレベルによっては相性が合わず、逆効果の場合もあります。
そこではじめに、よくある間違ったリスニングの勉強法を紹介します。
リスニング力が上がらない理由も一緒に解説するので、これまで間違った方法で行っていた方は、勉強法を見直してみましょう。
英語の聞き流しは、初心者が「まずやってみる」ことの多い勉強法です。
家事や仕事をしながら英語を流し聞きしてみたり、幼少期から英語のアニメを流しておく、という勉強法も存在します。
確かに、たくさん英語の聞き流しを行えば、英語の音には慣れることができます。
しかし、それでは単に英語を音として捉えているだけです。
何度も聞いている洋楽の曲の歌詞が分からないのと同じで、「何と言っているか」まで聞き取ろうとしなければ、聞く回数をいくら増やしたところでリスニング力の上達には繋がりません。
・好きな映画が聞き取れるようになりたい!
・内容を知っているドラマでリスニングしたい
そのように考えて、海外の映画やドラマをリスニングの教材に取り入れている人もいるでしょう。
確かに映画やドラマは、効果的なリスニング勉強法のひとつです。
しかし、映画やドラマのリスニングが効果を発揮するのは、すでに早い英語も聞き取れる上級者に限ります。
映画やドラマは、英語ネイティブを楽しませるために作られているため、参考書には出てこない英語がたくさん出てきます。文化的背景や、専門用語を知らなければ理解できないものもあります。
初心者が映画やドラマでリスニング勉強を行うと、聞こえない音や知らない単語で何度も止まり、調べながら勉強することになります。かえって効率が悪くなったり、ストレスになってしまうこともあるでしょう。
リスニング力を上げるためには、取り組んでいる音源が何を言っているのかを正しく把握することが必要です。 そのため、リスニング学習をテキストを見ずに行うのは効率が悪いです。
・あなたが聞こえない音は、そもそも知らない単語かもしれません。
・正しく聞こえているつもりでも、聞き間違いをしているかもしれません。
上記のようなケースでも、テキストを机に置いておけば、聞こえないときにすぐ確認することができます。
テキストに頼り切りになってしまうのも良くありませんが、聞こえないときの補助として、テキストはいつでも確認できる状態で勉強するようにしましょう。
週末だけ、もしくは週1だけリスニング学習に取り組むのは、初心者のうちは止めておいたほうがよいでしょう。
1回あたりの時間は短くても良いので、週に3回〜5回、リスニングの勉強時間を確保するのがおすすめです。
初心者のうちは、まだ英語に耳が慣れていないため、一度聞こえるようになった音が、また聞こえなくなるまでの時間が短いです。
前の学習から1週間空いてしまうと、せっかく聞こえるようになった音が聞こえなくなってしまうことも多いです。耳が慣れて、聞こえる音が増えてきたら学習の間隔を空けていくのが良いでしょう。
リスニングは「少し簡単すぎるかな?」と感じるくらいの教材で取り組むのが継続のコツです。
学習者のレベルに対して難しすぎる教材を選んでしまうと、スピードについていけなくて、学習が停滞しやすくなります。
具体的には、テキストを見なくても7~8割くらいが聞こえる音源で行うのが好ましいでしょう。
「ほとんど聞こえないから、そんな教材見つからないよ。」と感じる方もいるかもしれません。
大丈夫です。
世の中には、そんな方に向けて作られたリスニング教材もあります。
こちらの記事では、リスニング用の教材をレベル別にまとめています。
教材選びの際の参考にしてみてください。
関連記事:【サンプル音源あり】シャドーイング - レベル別おすすめ教材19選
リスニング学習では、早い英語についていく力も重要です。
ずっと同じスピードの英語を聞き続けるのではなく、今聞いている英語のスピードに慣れてきたら、1段階早い英語にチャレンジしましょう。
目安としては、1〜2週間同じスピードの英語を聞いたら、1段階スピードを早くするのが理想です。
教材のスピードが少しでも早くなると、今まで聞こえていたはずの英語が「全く聞こえない」と感じることもあるでしょう。
しかし、1〜2週間取り組めば、またそのスピードにも慣れてきます。
学習中に聞こえなかった単語を、すぐに確認できる環境を作りましょう。
・書籍であれば、スクリプト付きの教材を選ぶ
・YouTubeであれば、字幕を表示しながら学習する
1度で聞き取れなかった英語は、2度・3度聞いても聞き取れないことが多いです。
何度聞いても聞こえず、時間の無駄になることがあるため、聞こえない英語はすぐにテキストで確認しましょう。
そこで浮いた時間を使って、意味を追いかける訓練をする・発音の変化を聞き取るなど、効果的な学習に取り組むのが良いでしょう。
英語は、音が消える・繋がって別の音に聞こえるのが当たり前の言語です。(これを「英語の音声変化」と呼びます)
音声変化を知らないと、聞こえない音がたくさん出てきてしまうのも無理ないでしょう。
弊社のサービスで恐縮ですが、「ぼくらの英語リスニング」では、英語の音声変化を、300以上のフレーズで学ぶことができるようになっています。聞こえない英語が多くて困っている方は、音声変化を学ぶことで改善されることがあります。ぜひご利用ください。
リスニング中に知らない単語があったときに、「だいたいの意味が理解できるから」と見逃してしまったことはありませんか?
知らない単語は、発音も「なんとなく」しか分からないため、何度か繰り返し聞いたとしても「しっかり聞き取れる状態」にはなりません。
次に、別の場面で同じ単語が出てきても、聞き取れることはないでしょう。
そうなることを防ぐためにも、知らない単語・初見の単語が出てきたら、意味や発音を調べるクセを付けるようにしましょう。
リスニング中に日本語訳をすると、英語のスピードについていけなくなってしまいます。
これを防ぐために、英語は英語のままで理解することを心がけましょう。
ただし、分からない箇所を確認するときに、テキストを見ながら日本語訳をするのは問題ありません。
確認し終えたら、また英語脳に戻って、英語を英語のまま理解するように意識しましょう。
ここからは、リスニング力がアップする勉強法について、具体的なやり方を解説していきます。
リスニング学習を習慣化するために、1回を15分の区切りで取り組んでみましょう。
30分や1時間の学習は難しいと感じる方でも、15分の勉強ならできるはず。
そして、一度勉強を始めると止まらなくなって、気づいたら30分経っていた - なんてこともあるでしょう。
15分の区切りは、勉強の内容的にも丁度よい長さです。
1.リスニング問題に取り組み、聞こえない箇所をチェックする
2.聞こえない箇所の単語や発音を確認する
3.もう一度問題に取り組む
4.仕上げにもう一度取り組む
このような流れで学習をすると、1回15分くらいでぴったり完了できるでしょう。
リスニング学習は、「聞こえない単語をなくす学習」でもあります。
知らない単語に出会ったら、メモをしておいて、可能ならリストを作りましょう。
そして、次の日の学習は、前の日に作ったリストを見てからスタートすると、単語も覚えながらリスニングの勉強を進めることができます。
単語リストは、「英語 - 日本語」の簡単なものでも十分です。
シャドーイングは、音源を追いかけるようにして、聞こえた英語を自分の口でも発音する勉強方法です。
多くの英語コーチングがこの学習方法を取り入れ、実際にリスニング力が上がった人も多くいます。
自分も発音しないといけない分、勉強の難易度は上がりますが、効果もあるためおすすめです。
1.聞こえない単語を見つけやすい
2.英語を追いかけるスピードが上がる
3.英語のナチュラルな発音が身につく
シャドーイング学習については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
関連記事:シャドーイングの効果的なやり方・初心者でもできるコツを徹底解説!
一度、リスニングやシャドーイングの指導を受けておくと、その後の自己学習も楽になります。
英語コーチングを受けると、聞こえていない単語を指摘してもらえたり、その人に適正な教材のスピードも分かります。
弊社の英語コーチングは、オンラインで受講でき、他社よりも低価格で提供しています。効果的なリスニング学習をスタートしたい方は、ぜひお試しください。
YouTubeの中でも「英語学習系」のチャンネルは、英語の学習者を対象に制作されているため、使われる単語が易しく、聞き取りやすいものが多いです。
市販の教材でリスニング学習を積んだあとは、こういったYouTubeチャンネルにチャレンジするのも良いでしょう。
YouTubeであれば字幕を付けることで、聞き取れなかった英語を確認することも可能です。
おすすめのYouTubeの使い方・おすすめのチャンネルはこちらの記事にまとめています。参考にしてみてください。
関連記事:【効率2倍】YouTubeの英語学習・便利な活用法!
すでに早いスピードの英語も理解して聞ける上級者は、映画やニュースのリスニングにチャレンジしましょう。
映画やニュースのリスニングでは、2つの目標を持つと良いでしょう。
1.映画レベルの超絶スピードに慣れる
2.幅広い英語表現を身につける
どちらの場合も字幕を付けて、聞こえない英語を確認しながら進めることをおすすめします。
このレベルになると、比喩的な表現も含まれてきます。気になるものはネットで調べながら、理解できる表現を増やしましょう。
英語が聞こえない理由は3つあります。
1.そもそもその単語を知らない
2.英語の音声変化が聞き取れない
3.早い英語についていけない
リスニング学習が上手くいかないときは、自分がどの理由に当てはまるのかを意識すると解決しやすくなるでしょう。
また、英語は1日2日で聞こえるようになるものではありません。
学習を習慣化させ、少しずつ聞こえる単語を増やしていきましょう。
一度、リスニングの指導を受けておくと、その後の自己学習が楽になります。
英語コーチングを受けると、聞こえていない単語を指摘してもらえたり、その人に適正な教材のスピードも分かります。
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