今回は、弊社の英語コーチングで教えている瞬間英作文のやり方を、1つずつ順を追って解説した記事です。
「瞬間英作文トレーニング」はスピーキング力アップに効果的な学習方法ですが、取り組む上では気をつける箇所も多くあり、勉強をやめてしまう人も多くいます。
この記事では、これまでに50名以上が実践し、英語が話せるようになっている方法を紹介します。あなたの英語学習に活用していただければ嬉しいです。
こちらの記事は動画でもご覧いただけます。
この記事は「瞬間英作文のやり方」にテーマを絞って解説しています。
「瞬間英作文ってそもそも何?」という方は、下記の記事も合わせてお読みください。
関連記事:「瞬間英作文」で英語が話せるまでの全手順まとめ【英語コーチが解説】
弊社のコーチングでも使用している「ぼくらの瞬間英作文」のアプリ版を使用して解説します。
弊社の英語コーチングでも使用しているスピーキングアプリ。
「文法を学ぶ → 英作文する」の2ステップで、話せる英語がどんどん増えていきます!
瞬間英作文の中身をざっと見てみましょう。
瞬間英作文では、「文法を学ぶ → その文法で英文をつくる」という順番でトレーニングを行います。
あなたがこれまで英語をあまり話したことがなくても、教材に沿って英作文をすることで、文法を理解しながら英語が話せるようになっていきます。
学習期間の目安は初心者で2ヶ月、中級者以上で2週間 ~ 1ヶ月とします。
英語は、基礎の上に応用の文法が成り立っています。
そのため、基礎の文法を忘れてしまうと応用チャプターを進めることができず、最初からやり直しになってしまいます。
学習期間を短めに設定しているのは、このためです。
あまり長く時間をかけてしまうと始めのころに学習したことを忘れてしまうので、前述の通り、初心者で2ヶ月、中級者以上で2週間 ~ 1ヶ月を守るようにしてください。
初心者の方は、はじめのチャプターから順を追って学習していくのが良いでしょう。
文法に自信がある方や中級以上の方は、苦手と感じている文法から取り組むことで効率的に学習が進められます。
以下に苦手な人が多い文法項目をまとめました。こちらをチェックして、理解できていない文法を重点的に取り組むようにしてください。
ここからは実際の教材を使いながら、瞬間英作文トレーニングの方法を解説していきます。
そのチャプターで使う文法を確認します。
瞬間英作文を行うときは、「文法の使い分け」を意識します。
今回であれば、「現在形と進行形の違い」が最重要項目です。
・現在形は、「普段から何度も行っていること」を表す。
・進行形は、「今行っていること」を表す。
先ほど確認した文法を使って、英作文の練習を行います。
下記の日本語を元に、英語の文章を作ってみましょう。
日本語は、主語を省略して話すことが多い言語です。
そのため、日本語で考えた文章には、主語が抜けていることが多くあります。
これを英語にするときに「主語は誰なのか」を意識して英文をつくるのが英作文のコツです。
それでは、答えを見てみます。
今回は「毎日のように歩いてオフィスに行く = 普段から歩いている」ことを表すために、現在形を使っていました。
もしここが I am walking ..になっていたら、「今オフィスに向かっている最中」という意味の文章になります。
文法の選択を間違えると、伝えたかった内容とは意味が変わってしまうことを理解しましょう。自分が伝えたいことをきちんと相手に伝えるために、文法の使い分けが大切です。
今回の英文は、I walk to my office. の他に、I go to my office on foot. なども正解でした。
瞬間英作文トレーニングでは、1つの日本語に対して複数の英語が当てはまることがよくあります。
答えに書かれている英語が、自分が作ったものと違っていてもすぐに答えを覚えようとせず、なぜ違っていたのかを考えることが大切です。
もう少し英作文を進めます。
次の日本語「彼は毎月3000ドルくらい稼いでいる」に当てはまる日本語は何でしょう?
英作文トレーニング中に分からない単語が出てきたら、分からない単語は日本語のままにして文章を組み立てましょう。
そして、答えを確認します。
瞬間英作文では、「主語 → 動詞 → その他の言葉」という文型を組み立てるトレーニングを重要視します。
文型を組み立てるだけでもかなりの英語力が身につくので、単語が分からなかったからといって、問題を解くのを諦めてしまうことはもったいないことです。
「ぼくらの瞬間英作文」は、文法の使い分けトレーニングがやりやすいように英文を載せてあります。
この先の問題もやってみましょう。
答えを確認します。
学習中に気になった問題は保存して、後から復習できるようにしておきます。
アプリを使っていると保存した問題を後から一覧で確認したり、ランダムで出題できるので便利です。
解けなかった問題を全て保存するのではなく、優先順位を決めて復習するようにしましょう。
以下の優先順位で復習するのをおすすめします。
1.解く時に「どの文法を使えばよいか」悩んだ問題
- 文法の使い分けは「英作文で最も大事なこと」なので、使う文法に悩んだ問題は最優先で復習します。
2.英語が組み立てられなかった問題
- 文法は分かったけれど、英語を組み立てられなかった問題を2番目に優先します。
3.知らない単語があったけれど、単語が分かれば言えそうな問題
- 単語が分かれば言えそうなのであれば、ほとんどクリアできています。「この単語はどうしても覚えておきたい」という時だけ保存しましょう。
「人は、新しく覚えたことを1日後には74%忘れてしまう」という研究があります。(エビングハウスの忘却曲線)
頑張って言えるようにした英語を記憶に定着させるために、その日のうちに復習しておきましょう。
ここまで、弊社の英語コーチングで利用している瞬間英作文の学習方法を解説してきました。
効果的な学習のためのポイントをおさらいします。
① 文法確認のときに、ニュアンスの違いを意識する
② 英作文では「主語は誰?」を意識する
③ 英作文でも「文法の使い分け」を意識する
④ 答えが2つ以上あるときは、どちらでも ok
⑤ 分からない単語は、日本語のままで ok
⑥ 保存する問題の優先順位を決める
⑦ その日のうちに復習する
項目が多くなってしまいましたが、1つ1つを意識して瞬間英作文に取り組めば、必ず会話力アップを実感できるはずです。
「自分には難しそう」と感じた方は、ぼくらの英語コーチングの受講もご検討ください。 英語のスピーキングからリスニングまで、英会話に必要な力を一貫して学ぶことができます。
また、今回はあまり触れませんでしたが、「使用する教材」は学習方法以上に重要です。
教材選びの際は、以下の2点を確認すると良いでしょう。
・解説が付いているか?
・自然な英語が載っているか?
今回解説に使用した「ぼくらの瞬間英作文」は、瞬間英作文トレーニングがやりやすいように細部までこだわって制作しています。ご活用いただければ幸いです。