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【英語発音ランキング】日本人が聞こえない発音一覧をまとめました。

更新日:2023/1/24
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日本人が聞き取れない英語の発音を、一覧にしてまとめました。

カタカナに慣れている私たちにとって、知っているつもりでも、実は間違った発音を覚えているケースは少なくありません。

間違った発音を覚えていると、生の英語を聞いたときに「全然聞こえない」と感じることがあります。
これは、あなたの中の発音が、本当の英語と異なっているために起こります。

「英語のリスニングができるようになりたい」

「相手に伝わる英語を話せるようになりたい」

どんな理由でも、正しい発音を覚えることは重要です。
この記事では、多くの日本人が聞こえない音をまとめました。自分が正しい発音を理解できているか確認してみてください。

本記事で紹介する発音は、弊社のスクール受講生が聞き取れなかった発音をまとめて、データ化したものです。
竹内智則

また後半では、「リンキング」や「リエゾン」と呼ばれる発音の変化についても解説していきます。
最後まで読めば、多くの英語が聞き取れるようになるでしょう。

正しい英語発音を覚えて、英語学習をより良いものにしていきましょう。

この記事を書いた人

竹内智則

竹内 智則

2016年から英語コーチングを開始し、これまで200名以上の方に英語の指導を行っています。
コーチングで使用するための英語学習アプリを制作。「こんな英語教育が欲しかった!」を実現しています。
著書: ぼくらの瞬間英作文
アプリ:ぼくらの瞬間英作文 つながる英単語

今回はアメリカ英語の一般的な発音をまとめています。
イギリス英語では異なった発音になりますので、注意してください。

日本人が聞こえない発音

第一位 T

T

意外と思われるかもしれませんが、最も多くの日本人が苦戦するのが、T の発音です。

T は、3パターンの音の変化をします。

1.消える
2.「らりるれろ」になる
3.D のように発音する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.消える

at / whatなど、T が単語の最後に来るときに、多くの場合は発音されません。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
at the airport
あっでぃ

解答
It looks good.
いっ るっくす

解答
I didn't get it
でぃどぅん げりっと

全ての T が必ず消えるのではなく、「話し手の自由で T を言わなくてもよい」というルールです。

そのため、人によっては T を言ったり言わなかったりすることがあります。話す速さによっても変わります。
音は出さなくても、口は T の形にしているため、「寸止め」のように、少しだけ聞こえることもあります。

「T を毎回発音していると口が大変だから、省エネで話している」という感覚です。
竹内智則

2.「らりるれろ」になる

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
let it go
れりっごー

解答
get up
げっろ あっぷ

解答
a little
あ りろぅ
こちらも、T を毎回発音していると口が大変なので「省エネ」しています。
竹内智則

3.D のようになる

T を D のように発音します。
この変化は、pretty や better など、T が単語の真ん中にくるパターンで起こります。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
She's pretty.
ぷりでぃ

解答
better
べだぁ

解答
That doesn't matter
だっ だずん まだぁ
逆もまたしかり。D のときに T の発音をしたり、D を言わないこともあります。
竹内智則

T の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

第二位 L

L

L の発音は、単語のアタマに来る場合と、オシリに来る場合で音が変わります。

L の発音 解説動画

↑ Pronunciation with Emma様より引用しています。(日本語では良い解説動画がないため、英語の動画です)

アタマの L は「らりるれろ」

単語のアタマに来る L は、「らりるれろ」と近い発音になります。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
lion
らいおん

解答
light
らいと
L と「らりるれろ」は、厳密には違いますが、「らりるれろ」で話してもネイティブは問題なく理解してくれます。
アタマの L はそこまで難しく考えなくて ok です。
竹内智則

オシリの L に要注意

単語のオシリにくる L は、「る」ではなく、「ぉ」に近い音になります。
この音は Dark L(暗い L)と呼び、単語アタマの L は Light L(明るい L)と呼ばれます。

2つの L は発音記号こそ同じですが、明らかに異なる発音です。
意識して練習するようにしましょう。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
call
こーぉ

解答
fall
ふぉーぉ

解答
all
おーぉ
「コール」「オール」のように、「る」と言っては NG。2種類の L を使い分けられるようになりましょう。
竹内智則

「イル」の発音

style(すたイルsmile(すまイルなど、最後が「イル」で終わる単語は、「いお」もしくは「いよ」に近い発音になります。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
style
すたいぉ

解答
smile
すまいぉ

解答
I'll
あいお

解答
while
ぅわぃお

第三位 TH

T h

TH の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

TH は思っているよりも「弱い音」

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
breath
ぶれth

解答
thigh
thあい

解答
less than a month
まんth
※ thigh - ふともも

濁点の TH は「だでぃどぅでど」

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
with these
うぃ でぃーず

解答
up there
あっぷ であ

解答
I didn't know that they're rich.
だっ でいぁ

第四位 伸ばす R

R

R の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。(0:33から再生してください)

R は舌を持ち上げる音

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
A or B
おぁ

解答
our school
あぁ

解答
a school
あすくーぉ

第五位 W

W

W の音は、「ぅゔわっ」というイメージで、日本語の「わ」よりも「ゔゔゔゔ」の部分を強調して発音します。

W の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

W は唇をとがらせる音

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
a wooden table
あ ぅどぅん

解答
a wide view
あ ぅわいD

解答
What was that?
ぅわっ ぅず だっ?

単語別、要注意発音

ここからは、単語ごとの発音を見ていきます。
どの単語もこれまでに紹介した「難しい発音」を含んでいるために聞き取りづらくなっています。

「単語が聞き取れない」と感じた場合は、細かく観察して、どのアルファベットが聞こえていないのかを確認できると上達に繋がります。

of

「あゔ」と発音することがあります。
前後の単語と繋がって of 自身が非常に短くなるため、慣れるまではかなり難易度が高い発音です。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
one of my friends
わな ぁゔ

解答
out of the house
あうろぶ だ

解答
I'm kind of busy.
かいんD ぉぶ

of の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

with

with も非常に短く発音されます。
後ろの単語と繋がって TH の部分が聞こえないことも多々あります。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
I came here with my friend.
ぅいth

解答
I agree with him.
うぃth ひむ

解答
with these people
うぃ でぃーず

with の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

I'll / you'll

先ほど紹介した「暗い L」の音を使うため、難易度が高くなっています。
L を「ぉ」と発音する感覚を掴みましょう!

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
I'll
あいお

解答
You'll get nice advice.
ゆーぉ げっt

解答
We'll see.
うぃぉ

I'll の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

would

D はほとんど発音されず、「ゔっ」とだけ発音します。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
I would try and continue.
あい うっ とらい

解答
I would get to be
あい うっ

解答
She wouldn't understand me.
しー ぅぬん

while

「アタマの W」と「オシリの L」が組み合わさって聞こえづらい単語です。次の単語(主語)と繋がりやすいのもポイントです。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
while you're walking home
ぅわいお ゆぁ

解答
I'll stay quiet while he is angry.
ぅわお ひー

if

if には「もし〜したら」と「〜かどうか」の2つの意味がありますが、「〜かどうか」の意味で使う場合に短く発音されます。
I の音が小さくなり、「ぃふ」もしくは「ふ」と発音します。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
I don't know if she is ok.
eふ しー

解答
I'll ask if he is fine.
いっふぃ いず

that

TH の部分を「だっ」と発音し、オシリの T はほとんど発音されません。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
They told that the problem was taken care of.
だっ だ

解答
I found that he is fine.
だっ ひー

have been

been は伸ばさずに「びん」と短く発音します。
have は主語とくっついて、発音されないこともあります。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
I've been busy.
あいゔ びん

解答
She's been in the hospital for a month.
しーず びん いんだ
have been ~ は「しばらくの間 ~ している」という意味。普段使い慣れていない言葉は聞き取りづらいので、日頃から使っておくのも良いでしょう。
竹内智則

リンキング(繋がって聞える音)

「リンキング = linking」は、2つ以上の単語の音が繋がって聞こえる現象を意味します。

英語は様々な発音が繋がりますが、以下、特に聞こえづらい音を紹介していきます。

接続詞 + 主語(and I, when we)

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
and I was
ぇない

解答
but I didn't get it
ばらい(ばだい)

解答
She always comes when we are busy.
うぇん ぅい

前置詞 + 冠詞(in a, of the)

前置詞(with / at など) は、次の冠詞と繋がって発音されることが多いです。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
at the park
あっだ

解答
with the kids
うぃ っだ

解答
about the problem
あばう だ

解答
put it in a oven
ぷりっと いんな

解答
They are at the top of the hill.
あっだ トップ おぶだ

前置詞 + 冠詞 の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

Tの連結

T が2つ連続するときは、片方の T は発音されません。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
first train
ファース とれいん

解答
first time
ファース たいむ

解答
It took three hours.
いっ とぅっく

T 連結の発音 解説動画

↑ あいうえおフォニックス様より引用しています。

THの連結

TH が2回連続するときも、片方の TH は発音されません。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
with this
うぃ でぃす

解答
with their parents
うぃ であ

リスニング練習問題

これまでに紹介した要注意発音を使ったリスニングの練習問題を作りました。きちんと聞こえるか試してみてください。

↓ 再生して、発音を確認しましょう。

解答
My daughter is in our garden.
いず いなわぁ

解答
Put the toy away.
ぷっ だ

解答
I get up at eight in the morning.
げっ らっぷ あっ えい いんだ

解答
And my mom does a little earlier.
あ りろぉ

解答
We'll all be happy.
うぃお おぉ びー

解答
She didn't get what you said.
しー でぃどぅん げっ ぅわっ ゆ

解答
All my friends has a phone.
おーぉ

解答
We'll talk with these kids.
うぃお トーク うぃ でぃーず

解答
He's been on the farm for 2 years.
ひぃず びん おんだ

解答
When I was in my 20s
うぇない ぅず いんまい

まとめ

ここまで、日本人が苦手としている英語発音を解説してきました。

紹介してきた「T が消える」「TH が繋がる」などの発音変化は、話す人によってその程度が変わります。
様々なパターンに対応できるよう、柔軟に聞き取ることが大切です。

「発音変化 = 話し方のクセ」なので、国や地方によっても変わります。
竹内智則

また、リスニング力を上げたい場合には、発音だけでなく、英語を追いかけるスピードを鍛えることも重要です。

英語の処理速度アップには、「シャドーイング」という練習方法が効果的です。こちらの記事で具体的なやり方を解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
関連記事:「シャドーイングで英語が聞こえるようになるまで」を、英語コーチが解説します。

基礎からしっかり学びたい人は

ぼくらの英語コーチング

ぼくらの英語コーチングでは、発音変化やシャドーイング指導など、英語が聞こえるようになるまでを総合的にサポートしています。

英語リスニングを基礎からしっかり身につけたい方や、独学で限界を感じている方は、ぜひ受講を検討してみてください。

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プロフィール

竹内智則

竹内 智則

ぼくらの英語コーチング 代表。
2016年からコーチングを開始し、これまで200名以上の方に英語の指導を行っています。
コーチングで使用するための英語学習アプリも制作。「こんな英語教育が欲しかった!」を実現しています。

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