外国人が、日本で仕事を見つける難しさ


日本で仕事を見つけるということは、難しいことなのでしょうか?

日本で暮らし、日本語を学んだ多くの外国人が、仕事を見つけることなく、母国へ帰るという選択をしています。

言葉の壁、文化の壁。
そりゃ、思いつく節はいくらでもあるけれど、実際には何が問題になっているのでしょうか?
文化の壁というのは、具体的にどういうことなんだろうか?

そんな思いを もやもやと抱えながら、 外国人と関わる人とお話しさせてもらったり、調べたことを通して考えたことを書いていきます。
(随時更新の連載です)


2.外国人に仕事を紹介している会社、Next Stage Asiaで話を聞いてきました。

2018-03-28

今回は、Next Stage Asia(以降:NSA)という会社で外国人を 日本の企業へ紹介する仕事をしている、ヴァレリアさんから話を伺ったインタビュー記事。

外国人に仕事を紹介しているヴァレリアさん

左が、今回話を聞かせてもらったヴァレリアさん。

外国人就職の前線で働いている彼女。その現場で、本人はどんなことを感じているのでしょうか?自らの就職の経験も含めて、話を聞いてきました。

NSAは小さな会社だから、一人一人をしっかりサポートできる

人材紹介の仕組みはシンプルで、NSAは仕事を探している外国人と、働き手を探している企業の間に立って、お互いのマッチングを行います。

人材紹介のしくみ

企業と外国人をマッチングさせる(NSAのwebサイトより)

“マッチング”と一言で言っても色々なサポートをしているのだそう。具体的にどんなことをしているのか聞いてみました。

-「求人情報を探すところから数ヶ月後、実際に就職が決まって働き始めるまで、日本での就職活動の全てのステップをサポートしています。

多くの場合はカウンセリングから始まります。求職者がどういう目標を持っているのか、どんな能力があって、どんな会社を探しているのか。何度も話し合いをし、その後で求人情報を紹介させてもらいます。
その求人に興味があればエントリーに進むわけですが、このときに必要な履歴書を作るサポートもしています。

書類審査に通過したら、面接試験のための練習を行います。練習を重ねてから本番の面接に行くことで、本番試験のときの気持ちの負担がずっと軽くなります。面接当日は私たちも同行し、最後のアドバイスもさせてもらっています。

内定が決まってからのサポートも行います。ビザの取得や働く環境の準備、労働契約のことなど、働き始めるのに必要な準備を行っていきます。また、実際に働き始めてからも定期的にコンタクトを取るようにしていて、実際の仕事の様子や予想外のことが起こったりしていないか、教えてもらっています。

小さなリクルーティングカンパニーなので、大きな会社に紹介の数では敵いませんが、逆にそういう会社ではできないサポートが私たちの強みだと思っています。一人一人の求職者には叶えたい目標と、それぞれのストーリーがあります。そういうことも踏まえた上で、私たちは求人オファーを提案しています。」-

こうした個人へのサポートの他にも、就活のスケジュール指導や、面接セミナーも開催しているとのこと。NSAに限らず、人材紹介を行なっている会社は、紹介先の企業からのお金で運営していることが多く、仕事を探している人はこれらのサービスが無料で受けられます。

日本で仕事を見つけるのに、必要なこと

手厚いサービス。
一方で、実際に紹介を受けて仕事を見つける外国人の方は、そこまで多くないようなのです。
例えば、NSAではひと月に仕事が決まるのは、平均で2 – 3人とのこと。

NSAだけでなく、他の会社にも話を聞いてみても、なかなか簡単に仕事が決まるということはないようで、多くの方には仕事の紹介ができずにいるとのこと。これはなぜなのでしょうか?

-「一番の課題は、「日本語の能力」だと思います。これは、日本に限ったことではなくて、他の国で働きたいとなったときは、その国の言葉で話すことが求められます。顧客とコミュニケーションがとれるだけでなく、coworker(同僚)とも会話をし、チームの一員として人間関係をつくることも期待されています。

例えば、企業のWebサイトを覗いてみると、求人情報が載っていることも少なくありません。
けれど、その多くは日本語で書かれていて、文章を読むことができずに諦めてしまったり、選考には、日本人の方も参加するため、日本語の能力の面で競争に負けてしまうということも多くあります。」-

それを解決するためには、どうしたらいいでしょうか?

-「準備が大切。時間をかけてでも、初めに日本語の力をつけるのが近道だと思います。
目安としては、JLPT という試験でN2レベルを取った上で仕事を探し始めることをお勧めします。」-


「課題は、日本語の能力」と話すあたりが、ヴァレリアさんらしいと思ったところ。
彼女は英語とイタリア語と日本語を話すトリリンガル。日本語は、他の言葉と違って難しかったようで、学生の頃から一生懸命勉強してきたという話を聞きました。

「あの努力があったから、今こうして日本での仕事ができている」と彼女自身も感じているのでしょう。
言葉の壁を越えて働くことの解決方法は、意外とシンプルなのかもしれません。

ヴァレリアさん、
取材へのご協力、ありがとうございました!

Next Stage Asia Job Hunting
https://www.nsasia.co.jp/nsaj

(つづきます。)


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働く場所のこと。
この、多くの人の人生を変えるような問題を、Urban Meetup Tokyoは、なんとか解決したいと考えています。 すぐにはできないことも多いと思います。けれど、我々にできるところから、進めていきたい。

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